一生実習中

お久しぶりです。

 

ブログを書くのは約2ヶ月ぶり?になるのかな。中間テストも終わって、文化祭も終わって、あっという間だったな。教育実習生が来てるんだけど、自分が実習やってからもう1年経つのかと思うと、時の流れの早さが身に染みる。きっと来年の今頃もまた同じようにあれから2年か~~~とか言ってるんだろうね。働き始めてからもう2ヶ月経つけど、教育実習の3週間の方が長く感じるな。思い出フィルターかかってる?

更新してない2ヶ月の間に色々あったよ。主に仕事で。プライベートは本当に何もないね。土曜日部活行って日曜も仕事するために学校行ってるから、プライベートがそもそもない。ちなみに今日もお昼過ぎまで職員室にいた。家にいてもやることないし仕事もできないから(集中できなくて)、自主的に行ってきた。学校大好きかよって思われるかもだけど、別に嫌いじゃないんだよな、まだ。そのうち嫌になるんだろうけど。今は新卒ブーストでシャキシャキしてます。

 

中間テストは初めて作問したけど結構難しかった。適当に作ってると思ってたら大間違い。色んな先生方がここは難しすぎるんじゃないかとか、この部分あんまやってないから変えてほしいとか色々話し合いをしてて、なかなかしっかり考えられてるんだなと思った。自分は大問1つしか作ってないけど、それでも結構頭を使った。選択肢に同じようなものがないかどうかとか、記述はどう書けてれば満点なのかとか。あれを100点分作れと言われたら結構嫌かも。そのうちやらされるんだけども。

自分が教えてるクラスで赤点が出ると結構凹む。自分の教え方が悪かったんじゃないかとか、ハズレの先生だからとか思われてるんじゃないかってすごく不安になる。けど他のクラスでも赤点を取る子は取ってるわけで、そこでクヨクヨしても仕方ないのかな。採点は思ってるよりダルくて、270枚くらいの答案を採点するのは相当体力を使った。けど、やってるうちにだんだん答案を開いただけで赤点かどうかが分かるようになった。ちゃんと書いてれば部分点とかで救えるんだけど、記述とか全然書いてないと救えないんだよね。点のあげようがないから。まあ返却の時になんでもいいから書けって言ったけど。分かったから書くんじゃなくて、とりあえず書いてみて、そこから解答を作りあげればいいんだよって。もしかしたら解答が掠って部分点貰えるかもだよ?とも。あとは何言ったかな~~~。点数で一喜一憂しないで、なんで点数が低いのか考えろって言ったな。記述書かないで点数低いなら書けば点数上がるし、漢字ができてないならそこを練習すれば今よりもっと上がるよねって、当たり前のこと言ったな。でも、伝えられるのはそれくらいしかなくて。自分のクラスの平均が低いのがショックで、期末の範囲はめっちゃ丁寧にやってる。おかげで範囲終わるからビクビクし始めた。期末はみんなもっといい点数取れるように頑張れとしかいえない。 

 

中間テストが終わって、部活の総体予選があった。この大会で3年生は最後。1日目は全勝でグループリーグを突破。負けたら終わりの2日目、勝てば決勝というところで負けてしまった。あれは自分のせいだと思う。

人数いるからもっと代えていきましょう!って前に部員に言われて、それが頭に残ってて、疲れてそうなエースを代えて少し休ませたらその時の点差が結局最後の点差になってしまった。あそこで交代させなかったら良かったのだろうか。今でも分からない。けどもし仮にあそこで交代させずに戦わせてたとして、その後の決勝を勝ち切る体力が残っていたかと言われるとそうではない。難しい。代えたらなんで代えるんですか、代えなかったらなんで代えないんですかと言われる気がした。いや、普段はそんなこと一切言わない子たちだから自分が勝手に頭の中を混乱させただけ。顧問よりもしっかりしててキャラが立ってて仲良しだった3年生ともっと一緒にチームとしてやっていきたかったな。負けたあとの集合は本当に何を言ったらいいのか分からなくて(みんな泣いてるし)、何を言ったらいいのか分からないってそのまま言ってしまった。自分も悲しくて涙が出てきて、1,2年生は絶対この気持ちを忘れないで、自分たちの代に繋げようって言った気がする。自分が言葉を発する度に生徒たちの涙が溢れていて、顧問の言葉は意外と重いのだと痛感した。こんな気持ちを毎年するのは嫌だと思いながら、新チームがスタートする。

自分が生徒の時大会前に、顧問から「結局いつかは負ける。それが総体予選なのか県大会なのかは分からないけど。」と言われて、こいつ大会前にマジか。と思ったけど、今はその言葉が分かる。いつかは負ける。全国大会で優勝する一校以外は絶対にいつか負ける。その負けた時に悔しくないように頑張ろう。みたいなことなんだろう、多分。さすがにそんなことを今の生徒たちには言えないからいつかタイミングをみて伝えてみないとね。

新チームスタートと同時に、前チームよりも顧問の責任が重くなりそうな予感。楽しみだけど、不安も大きくなっている。そんな部活動。

 

6月に入って教育実習生が来た。と思ったら自分は2泊3日の初任者研修。本当に行く前は鬱だった。文化祭に被ってるし、自分の布団で寝れないのが嫌で嫌でしょうがなかった。おウチと学校大好きだから、初対面の人間と過ごすのが苦痛になると思ってた。職員室で隣の席の先生が「結婚相手が見つかるかも」とか言ってたけど、2泊3日で見つけられるような人間性をしていたら、すでに自分にはいい相手がいるわけで、絶対無理だろと思いながらそのアドバイスを聞いていた。研修会の内容も、講演を聞くだけならまだしも「グループ討議」とか「グループでの発表」の文字を見て蕁麻疹が出そうだった。陰キャの嫌いな言葉ランキング1位(全日本陰キャ協会調べ)「グループ○○」

グループで話し合った時のあの無言の時間が本当に耐えられない。お互い探り探りに会話を展開するが上手く続かないあの感じが本当にダメ。だから要項を見た時に目の前が真っ暗になった。ああ、あの空気感を味わうのかと。

結果としてはその空気感を味わったけども、想像よりも悪くはなかった。意外と面白かったし(楽しかったわけではない)、タメにもなったとおもう。1日目の教科ごとの討議では進行役に誰も立候補しなくて、あの誰かやれよの空気が無理すぎて仕方なく手を挙げた。2時間場を回した。非常に疲れた。国語科教員が抱えている悩みはみんな同じようなもので、自分一人じゃないんだとすごく安心した。けど、バリバリの新卒はあまり居なくて、公立で数年講師をやってて今年から私立で1年目ですみたいな人が多かったからか、自分よりもしっかり先生している人が多かった印象だ(なら進行役ももっと手を挙げてくれと思うが)。

研修会の役員の中に副校長がいて、一日目の夜は副校長と中等部の1年目・3年目の先生で飲みに行った。自分の学校なのに知らないことばかりだったし親睦深められた気がする。あの時間は良かった。

2日目はごちゃまぜグループになって、私立学校を新設するというグループワークに取り組んだ。学校の種類から建学の精神、教育の目標・特色、進路目標、施設、行事、部活、諸経費、学費、入試形態などなど一から全てを自分たちで考えるというものだ。これが研修会のメインイベントらしい。自分のグループには回してくれる人がいた。助かった。作業中無言の時間になることはあまりなかったけど、自分が学生気分なんだなと言うのは実感した。ほかの先生方は芯を持ってるのに、自分はフラフラ他の人がどうにかしてくれるのを待っている感じ。グループ内で分担して作業する時、一つ上の女子校の先生と一緒作業をしたけど、こんなに仕事できるものなのかと驚いた。まず立教出身だし(学歴コンプ)、留学もしてるし、MacBookだし、調べるのも早いし基礎的な学力もある、学校のこともよく知ってる。自分とは全然違うと思った。けど、歳上の人に頼る?先輩として気兼ねなく接する?みたいな感覚が久しぶりですごく楽しかった。途中途中自分の無力さが嫌になりながらも、その人とあーでもないこーでもないとワチャワチャやったのはいい思い出。自分もしかして歳上の方がいいのか?とふと思ったがこれは多分場の空気に呑まれただけだろう。歳下は絶対に無理。絶対にだ。

まあそんなこんなありながら3日目、自分たちで考えた私立学校を学校説明会という体で発表する。ちなみに自分は新設学校の教務部長で、説明会の進行役でした。投票で順位が決まるのだが、結果は多分あんまり良くない。8校中下位3校なのは確定している。それ以上はしらない。可もなく不可もない内容だったから多分票が集まらなかった。そんなにちゃんとにやったつもりは無いけれど、結果が伴わないのは悔しい。他の人が頑張っていたのを知っているから余計に。

そんなこんなで研修会は終わり。連絡先交換とか1人もしなかったな。陰キャ極まれり。

 

学校に帰ると文化祭2日目。片付けも始まろうかというところで2年生(以降A)と3年生(以降B)が教室前で話していた。何してんのと声をかけると、Bが2年生の男バスの子(以降C)と写真を撮りたくて声をかけるかかけまいか悩んでいて、AがBを後押ししているようだった。もう少しで片付け始まっちゃうから、撮るなら今しかないよ!と自分も後押ししてみた。すると、呼ばれたCが中から出てきて、恥ずかしそうなBと一緒に写真を撮った(カメラマンはA)。Bはずっと「そういうのじゃないから!」とかニコニコしながら言い訳をしてたけど、余計にそれがまた高校生らしくて良いなあと思った。先輩から写真を頼まれる子ってガチのイケメンだよなとふと思った。

写真の流れそのままに、Bが「先生、Aも撮りたい男の子がいるのに声掛けないんですよ~~~」とニヤニヤ話しかけてきた。

自分「Aさん、文化祭とかで声掛けなかったらぜっっっったい後悔するから、マジで今しかないから!写真撮ってきな!」自分の経験に基づくアドバイスをしてみた。

A「先生、後悔したことあるんですね……」

自「ある!だからAさんには同じ思いしてほしくない!早く!声掛けてきて!!!」

A「私はいいんですよ、本当に、もう絶対無理だから、、」

Aは恥ずかしがって顔を真っ赤にしていた。

自「写真撮れる行事なんて残り少ないんだから、楽しい思い出は増やした方がいいでしょ?」

意を決したのか、AはBと一緒に目当ての子がいるクラスへと歩いていった。何度もこっちを向いて、無理無理とやっていたが、それに毎回行け行けと返した。Bと写真を撮ったCと廊下にいると、いつの間にかほかの女バスの部員もいたので、青春を浴びすぎて溶けちゃいそうとだけ伝えておいた。Aが写真を撮りたがってた相手は他の部員が教えてくれた。ちなイケメン。

少ししてAが廊下にでてきた。恥ずかしそうにガッツポーズをしていた。自分とAとは3教室分くらい距離があったけど、思わずその場で拍手をした(音が出ないタイプの)。

若人は青春をしてなんぼですよ。本当に。

Aにとって今回の文化祭がいい思い出になってくれればいいなと、切に願った。

コロナ禍で制限が多かった世代だからこそ、少しでも楽しい思い出は楽しいままでいてほしい。

 

そして今に至る。

どう?2ヶ月ギュッと濃いでしょう。これから夏休みがあって、修学旅行があると考えるとさらにあっという間なんじゃないかという気持ちになる。少しでも気を抜けば無意味に時間が過ぎていってしまいそう。自分はまだまだ教員として未熟者で、生徒たちに何も与えられていない。一生実習中と言われてもおかしくない。少しづつでも、一歩づつでも先生らしくなっていきたい。先生らしいって何か分からないけど、自分が伝えた言葉とか、考えとかが1つでもその子たちの中に残っててくれればいいなって。ただ、漠然としか。

何も持ちえない、何もしてあげられない無力な自分だけどそんな自分が嫌いにならないように毎日頑張っていきたいです。

カッコつけたけど、とりあえず死にたいとかそういうこと思ってないだけマシだよね。

ここに来たのも、辛いからとかじゃなくて、純粋に近況報告したかったからだし。

次来る時もそれくらいの気持ちでブログを開けたらと思います。

もう少しで1年が半分終わります。みんな、元気で。

 

またね。